DAC-197 THE ROLLING STONES BLIND DATE 2CD

DAC-197 THE ROLLING STONES BLIND DATE 2CD

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商品詳細

1977年の3月にカナダのトロントで薬物所持で逮捕されたキース・リチャーズは、巨額の保釈金を支払い釈放されたものの裁判は長期戦の相を呈し、一時はバンドの在続も危ぶまれました。結局カナダ在住の女性ストーンズ・ファンの働きかけがきっかけとなり、1979年の4月22日にトロントのオシャワでチャリティ・コンサートを開くことを条件に無罪判決が言い渡されたのです。本作はそのベネフィット・ライブの模様をステレオ・サウンドボード音源より完全収録したものです。公演当日は昼夜2公演行われ、

本タイトルは夜の部を収録しています。アート・ワークはアナログ時代にTMOQ系列のレーベルから'80年に発売された2LPアルバムのデラックス・ジャケット版を再現したものとなっています。本LP盤のソースは大変優れたオーディエンス・ソースでしたが、’95年にサウンドボード・ソースが発掘され当時TSPよりCDリリースされ、同公演の代表盤として親しまれてきました。本作の収録ソースはそのTSP盤と同じサウンドボード・ソースですが、格段にジェネレーションの若いニュー・トランスファーよりCD化されています。

本作とTSP盤を聞き比べるとTSP盤では強力なイコライジング加工と、かなり深めのエコーがかけられた作り込まれた音質で印象が丸っきり違います。またTSPのソースでは曲によってはワウ・フラッターのせいか、ピッチがふらつく箇所が多々ありましたが、本作では頭から終わりまで安定したテープ・スピードで綺麗にピッチの揃った状態で聴くことが出来るようになりました。サウンドボード・ソースでは3箇所ほどテープ・チェンジによるカットがありますが、本盤では上記のLPソースから欠落部分に丹念な補填編集を行い、リアル・タイムでカットのない実際のショー運びを再現しています。

最初に登場するキースとロニーのバンドであるニュー・バーバリアンズは4月末から5月にかけて行われたUSツアーのリハーサル然とした安定したプレイを聞かせます。対するトリのストーンズは'78年の6〜7月にかけて行われたUSツアー以降、久々のステージ出演だったためか、様々な部分でアクシデントが発生(笑) 聞かせどころは'69〜70年ツアーでの披露後、久々の登場となった「放蕩息子」でしょうか。他のレパートリーは基本的に'78年USツアーのセットリストからの抜粋となっています。オーディエンス音源時代はそれほど気にならなかったバンドのドタバタ振りも、クリアーなサウンドボード音源では細部まで
ハッキリ聴き取れてしまいます。ラストのミス・ユーとジャンピン・ジャックではニュー・バーバリアンズのメンバーも入り乱れての大混戦状態。特にミス・ユーで炸裂するスタンリー・クラークのベース・ソロは聞きものです。

上述のように既発のTSP音源とは丸っきり印象の違う音ですので、TSP盤をお持ちの方は両者の聞き比べも面白いかもしれません。ショーの開始前、終演後の
歓声部分も既発タイトルよりも長く収録されています。ちなみにこの日のファースト・ショーもやはりPA経由でのライン音源が存在すると言われています。オーディエンス音源の方は存在し、VGP時代に多くの音源を提供してくれたロッキン・ロット・レーベルから当時音源が送られてきていましたが、音質に難があり結局リリースされず終いでした。ロッキン・ロット氏は既に故人ですが、本人からの同意なしにトレードで出回ったこの音源からファースト・ショーの隠密音源も現在リリースされているようです。本作はロージェネレーションのニュー・ソースから丁寧なリマスター処理を施した、'79年のベネフィット・コンサートのセカンド・ショーのサウンドボード音源の決定版なのです。