DEREK AND THE DOMINOS / FILLMORE OUTTAKES 【CD】

DEREK AND THE DOMINOS / FILLMORE OUTTAKES 【CD】

販売価格: 2,800(税込)

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商品詳細

ドミノスのライヴはどれを差し置いても、まずはフィルモアに尽きるだろう。ニューヨークのフィルモア・イーストにおいて、19701023日と1024日の両日、それぞれ昼夜2公演づつ、合計4公演が行なわれ、この時の様子は公式にレコーディングされ、後に『LIVE AT FILLMORE』としてもリリースされている。またPADDINGTONレーベル『COMPLETE FILLMORE TAPES10枚組)』にて、現存すると思われる両日のサウンドボード音源とオーディエンス音源の全てを収録した大作もある。まずここで、この『COMPLETE FILLMORE TAPES10枚組)』の内容から、これまでのフィルモア音源の状況を確認しよう。

19701023EARLY SHOW
サウンドボード音源で4曲、オーディエンス音源で6曲収録されている。「Little Wing」はサウンドボード音源でしか聴けない一方、「Blues Power」「Have You Ever Loved A Woman」「Tell The Truth」の3曲はオーディエンス音源でのみ聴くことが出来る。


19701023LATE SHOW
サウンドボード音源とオーディエンス音源の両方で、いずれも全11曲を聴くことが出来る。オーディエンス音源にはサウンドボード音源未収録だったイントロダクションが収録されている。

19701024EARLY SHOW
他の公演が何らかの形で音源が残っているにも関わらず、この24日のアーリーショウは、残念ながら一切の音源が陽の目を見ていない。せめてオーディエンス音源でもあれば良いのだが、それすらも発掘されていない。

19701024LATE SHOW
サウンドボード音源は11曲、オーディエンス音源は9曲残されている。このうち「Got To Get Better In A Little While」「Tell The Truth」「Nobody Knows You When You’re Down And Out」の3曲はサウンドボード音源にのみ収録されている。一方で「Bottle Of Red Wine」はオーディエンス音源のみ収録と、それぞれ補完関係にある。

上記のように、ドミノスのフィルモアに関してはかねてからサウンドボード音源が有名であったが、PADDINGTONレーベルで初登場したオーディエンス音源には内容的にサウンドボード未収録曲を数多く含んでいたため、コレクトのために不可避なタイトルであった。ちなみに公式『LIVE AT FILLMORE』は、どの曲がどの公演から採用されているかが現在では全て判明している。もちろん23日と24日の混成であるのだが、興味深いことに両日ともレイト・ショウからしか採用されていないのである。つまり両日ともアーリー・ショウの音源は公式には一切不採用となっている。

【FILLMORE OUTTAKES】
さて、いよいよ本題に移る。本作は『FILLMORE OUTTAKES』と題されている。このタイトルが意味するところは、明らかに公式盤を意識して、その流出アウトテイクであることがタイトルで示唆されている。なるほど音質は前述の10枚組とはまた異なるミックスであり、何らかの公式リリースを前提としたものではないかと思われるくらい、音質はもちろんバランスも完璧であり、それが翻って公式盤の流出アウトテイクであることを強く連想させる。

しかも驚くのはその収録内容である。裏ジャケットのクレジットを見ていただければわかるように、23日のアーリー・ショウから3曲が収録されており、特に「Blues Power」はこれまでオーディエンス音源でしか聴くことが出来なかった曲である。また「Bottle Of Red Wine」は24日レイト・ショウの音源から採用されているが、これもまたオーディエンス音源でしか聴くことが出来なかった曲である。

本作は197010月のフィルモア・イースト公演を収録した『LIVE AT FILLMORE』のアウトテイクで、これまで聴くことが出来なかった曲を含め、完璧な音質とミックスで収録したものである。コンサートから約50年を経て、このような新音源が流出したことに驚きを禁じ得ない。と同時に、いまだ果たせぬ24日アーリー・ショウの音源の発掘に期待がかかる。美しいピクチャー・ディスク仕様の永久保存がっちりプレス盤。

FILLMORE EAST NEW YORK NY U.S.A 1970
01. Got To Get Better In A Little While October 24 late show
02. Key To The Highway October 23 late show
03. Why Does Love Got To Be So Sad October 23 early show
04. Blues Power October 23 early show
05. Have You Ever Loved A Woman October 23 late show
06. Bottle Of Red Wine October 24 late show
07. Presence Of The Lord October 23 late show
08. Little Wing October 23 early show