LED ZEPPELIN / THREE DAYS AFTER 【3CD】
LED ZEPPELIN / THREE DAYS AFTER 【3CD】
販売価格: 6,000円(税込)
在庫あり
商品詳細
レッド・ツェッペリンの1973年北米ツアーからは、様々な名盤タイトルが生まれている。サウンドボードで収録された7月28日と7月29日のマジソン・スクエア・ガーデン公演を筆頭に、ボンゾの誕生日でハッピーバースデーが歌われたロサンゼルス公演、名演にして高音質でも有名なケザー・スタジアム公演、動員数で記録を作ったタンパ公演、「わが心のジョージア」を歌ったサウンドボード収録のソルトレークシティー公演など、枚挙に暇がない。そして『BONZON’S BIRTHDAY PARTY』のように、タイトルと収録公演が結びついた名盤として、1973年6月3日「THREE DAYS AFTER」を欠かすことは出来ないだろう。
本作が収録されている1973年6月3日はLAフォーラムにおけるコンサートは、古くから『THREE DAYS AFTER』というタイトルで知られている。三日後である。当然これは5月31日『BONZON’S BIRTHDAY PARTY』LAフォーラム公演を受けてのタイトリングであり、音質、内容ともに名盤ボン誕と同一会場でのコンサートであるという意味が込められている。いわばボン誕と本公演が一対になる関係にあると言えよう。ボンゾは述べている。「今日で25歳と3日なんだ」
しかしながら他の有名公演と異なり、6月3日LA公演を取り巻くコレクターの状況はけして恵まれたものではない。まず極端にタイトル数が少ない。ボン誕が数えきれないくらい同名異盤があるのに対し、6月3日はCD時代になってからも数えるほどしかタイトルがない。 演奏は素晴らしく火を噴くような熱演であるし、音質は他の1973年と比べてもトップクラスである。こと演奏と音質に関しては、ボン誕に引けをとるところは何ひとつない。むしろボン誕よりもこちらの方がライヴとしては優れていると言っても過言ではない。
では何故に6月3日LA公演のタイトルが少ないのだろうか。これはマニアの方はご存知だろうが、テープの状態が良くないのである。カットが散見され、また「No Quarter」「The Song Remainds The Same」「The Rain Song」「幻惑されて」の4曲は録音機材の電池残量がおぼつかなくなった時特有の「うねり」が生じているのである。また、ステレオ・マイクで収録されているのだが、片チャンネルのマイクの接触が悪く、音が死んでいたり復活したりと、なかなか忙しい音源でもある。このように、高音質でありながら、元テープの状態に難があるため、より完璧な音源を望む昨今のファンのニーズから離れていたのではないか。 しかし、だからこそ、この音源をどう料理するかが、それぞれのレーベルの腕の見せ所ではないかと思うのである。
まず音質であるが、先ほどから何度も述べているように、1973年のオーディエンス録音の中でもトップクラスを誇る超高音質で収録されている。オーディエンス録音としてはほぼ完璧に近い。そして第一の関門として、ステレオ・マイクの片チャンネルの接触不良についてである。右側の音が出たり出なかったりと、正直言ってこれでは鑑賞に堪えうるものではない。結論から言うと、本作は全く問題のない左側のマイクの音を使用しモノラルに落として、片チャンネルが消えるという欠点を解消している。元々がオーディエンス録音なのでステレオとモノラルとの差はあまりなく、聴きやすさを優先させた結果、本作ではモノラルで統一して収録している。
次に電池残量の影響でテープ回転が一定でない4曲、「No Quarter」「The Song Remainds The Same」「The Rain Song」「幻惑されて」についてである。聴いていただければわかるが、これら4曲は録音機材の電池残量が少なくなりかけの状態で録音されたもので、特に「No Quarter」の途中からその悪影響が顕著になっている。それゆえにSilver Rarities盤などではごっそりカットされていたものであるが、本作では「あるテープをそのまま完全収録」という考えの下でそのまま収録してある。
カットが多いのもこの音源の特徴ではあるのだが、本作は、なるべくカットが目立たず、ストレスなく聴けるように編集が施されている。 開演前の聴衆のざわめき、そしてチューニングから収録されている。「Rock And Roll」から迫力全開の演奏が始まる。細かい音飛びが散見された部分に関しては、すべて修正がなされそのような不備は皆無である。曲が始まってから40秒の部分に音が極端にオフになる箇所がある。本作ではそれを自然に聴けるように修正されている。 また47秒から56秒までの部分で音量がガクッと下がるが、こちらもフラットに調整がなされている。このような調整は全体を通してなされており、いかなる理由か突然ぐわっと音量が変化する箇所はすべて直してある。「祭典の日」も始まって32秒からレベルが下がるが、違和感なきよう補正されている。 エンディングに近い3分24秒の部分における、カットととられても仕方のない音切れも編集によりスムーズに聴けるようになっている。 同様の処理は次の「Black Dog」の1分9秒の箇所でも施されている。残念ながら、テープ・チェンジが、「Black Dog」の終わりと、続く「Over The Hills And Far Away」の冒頭の間に当たってしまったため、ここでカットが生じている。これさえなければ完全収録なのだが致し方あるまい。 その「Over The Hills And Far Away」のエンディング・リフの部分、1分24秒からの流れで音切れが散見されたが、こちらも編集によりスムーズに聴くことが出来るようになっている。「Misty Mountain Hop」も、元テープは音切れが多発し、聴いていてつんのめるレベルであったが、丁寧に修正を施し、1曲を通してきれいに聴けるようになっている。 特に間奏のブレイク部分、1分52秒からを他タイトルと聴き比べていただければ、いかに本作が優れているかがわかってもらえるのではないだろうか。同様に「Since I’ve Been Loving You」の2分29秒以降も音切れ多発地帯であったのが、本作では完璧に修正が施されている。「幻惑されて」も再び電池残量に起因する不安定な箇所があるが、これもそのまま残して収録してある。
このように、コンサート前半にテープの傷みが集中している。しかし、これ以降はそのようなことはなく、普通に聴くことが出来る。ただこの前半部分だけがネックとなって、今までタイトルが少なかったのである。それ以外は全く問題がないので、安心して聴いて欲しい。
内容の部分で特筆すべきはアンコールの最後に「Thank You」を演奏している点であろう。1973年においては非常にレアなナンバーであり、7月29日MSGにおける演奏が有名だが、ここ6月3日LAにおいても、ジョンジーの長いイントロが付与され厳かに演奏されている。このコンサートの素晴らしさは「コンサート・ファイル」の記述が全てを物語っている。
『ツェッペリンとロサンゼルスのファンとの間の友情、これが結晶化されようかという、頂点にまで気持ちの高まった瞬間、プラントは「Thank You」の最後のラインを引き延ばす。』
この記述通り、「Thank You」のエンディング部分は、他の公演における演奏よりも長く引き伸ばしたものとなっており、まるでコンサートを終えるのを惜しむかのように、余韻たっぷりの感動的な演奏であり歌唱である。
Wendyレーベルの最新作は、音質や演奏内容に比して、今までタイトルが少なかった1973年6月3日ロサンゼルス公演である。この名演、しかも高音質音源を世に出さないのはもったいない、是非Wendyレーベルで出して欲しいという、半ば叱りのお言葉が数多く寄せられました。Wendyレーベルとしましても、これらの声にお応えしない訳には参りません!瑕疵の多い元テープの素材を丁寧に修復を施し、今までにないクオリティで収録している決定盤に相応しい完成度を誇っている。すんなり通して聴けるので、本作だけを聴いていては気付かないかもしれないが、音飛びやカットが頻発する既発盤と聴き比べて頂ければ、いかに時間と手間をかけて修復されているかが理解していただけると思う。本作のリリースによって、この1973年6月3日LAの素晴らしいパフォーマンスと音質に再び陽の目があたらんことを期待している。美しいピクチャー・ディスク仕様の永久保存がっちりプレス盤。日本語帯付。
DISC ONE
01. Introduction
02. Rock And Roll
03. Celebration Day
04. Black Dog
05. Over The Hills And Far Away
06. Misty Mountain Hop
07. Since I've Been Loving You
08. No Quarter
09. The Song Remains The Same
10. The Rain Song
DISC TWO
01. Dazed And Confused
02. Stairway To Heaven
03. Moby Dick
DISC THREE
01. Heartbreaker
02. Whole Lotta Love
03. The Ocean
04. Communication Breakdown
05. Organ Solo
06. Thank You
本作が収録されている1973年6月3日はLAフォーラムにおけるコンサートは、古くから『THREE DAYS AFTER』というタイトルで知られている。三日後である。当然これは5月31日『BONZON’S BIRTHDAY PARTY』LAフォーラム公演を受けてのタイトリングであり、音質、内容ともに名盤ボン誕と同一会場でのコンサートであるという意味が込められている。いわばボン誕と本公演が一対になる関係にあると言えよう。ボンゾは述べている。「今日で25歳と3日なんだ」
しかしながら他の有名公演と異なり、6月3日LA公演を取り巻くコレクターの状況はけして恵まれたものではない。まず極端にタイトル数が少ない。ボン誕が数えきれないくらい同名異盤があるのに対し、6月3日はCD時代になってからも数えるほどしかタイトルがない。 演奏は素晴らしく火を噴くような熱演であるし、音質は他の1973年と比べてもトップクラスである。こと演奏と音質に関しては、ボン誕に引けをとるところは何ひとつない。むしろボン誕よりもこちらの方がライヴとしては優れていると言っても過言ではない。
では何故に6月3日LA公演のタイトルが少ないのだろうか。これはマニアの方はご存知だろうが、テープの状態が良くないのである。カットが散見され、また「No Quarter」「The Song Remainds The Same」「The Rain Song」「幻惑されて」の4曲は録音機材の電池残量がおぼつかなくなった時特有の「うねり」が生じているのである。また、ステレオ・マイクで収録されているのだが、片チャンネルのマイクの接触が悪く、音が死んでいたり復活したりと、なかなか忙しい音源でもある。このように、高音質でありながら、元テープの状態に難があるため、より完璧な音源を望む昨今のファンのニーズから離れていたのではないか。 しかし、だからこそ、この音源をどう料理するかが、それぞれのレーベルの腕の見せ所ではないかと思うのである。
まず音質であるが、先ほどから何度も述べているように、1973年のオーディエンス録音の中でもトップクラスを誇る超高音質で収録されている。オーディエンス録音としてはほぼ完璧に近い。そして第一の関門として、ステレオ・マイクの片チャンネルの接触不良についてである。右側の音が出たり出なかったりと、正直言ってこれでは鑑賞に堪えうるものではない。結論から言うと、本作は全く問題のない左側のマイクの音を使用しモノラルに落として、片チャンネルが消えるという欠点を解消している。元々がオーディエンス録音なのでステレオとモノラルとの差はあまりなく、聴きやすさを優先させた結果、本作ではモノラルで統一して収録している。
次に電池残量の影響でテープ回転が一定でない4曲、「No Quarter」「The Song Remainds The Same」「The Rain Song」「幻惑されて」についてである。聴いていただければわかるが、これら4曲は録音機材の電池残量が少なくなりかけの状態で録音されたもので、特に「No Quarter」の途中からその悪影響が顕著になっている。それゆえにSilver Rarities盤などではごっそりカットされていたものであるが、本作では「あるテープをそのまま完全収録」という考えの下でそのまま収録してある。
カットが多いのもこの音源の特徴ではあるのだが、本作は、なるべくカットが目立たず、ストレスなく聴けるように編集が施されている。 開演前の聴衆のざわめき、そしてチューニングから収録されている。「Rock And Roll」から迫力全開の演奏が始まる。細かい音飛びが散見された部分に関しては、すべて修正がなされそのような不備は皆無である。曲が始まってから40秒の部分に音が極端にオフになる箇所がある。本作ではそれを自然に聴けるように修正されている。 また47秒から56秒までの部分で音量がガクッと下がるが、こちらもフラットに調整がなされている。このような調整は全体を通してなされており、いかなる理由か突然ぐわっと音量が変化する箇所はすべて直してある。「祭典の日」も始まって32秒からレベルが下がるが、違和感なきよう補正されている。 エンディングに近い3分24秒の部分における、カットととられても仕方のない音切れも編集によりスムーズに聴けるようになっている。 同様の処理は次の「Black Dog」の1分9秒の箇所でも施されている。残念ながら、テープ・チェンジが、「Black Dog」の終わりと、続く「Over The Hills And Far Away」の冒頭の間に当たってしまったため、ここでカットが生じている。これさえなければ完全収録なのだが致し方あるまい。 その「Over The Hills And Far Away」のエンディング・リフの部分、1分24秒からの流れで音切れが散見されたが、こちらも編集によりスムーズに聴くことが出来るようになっている。「Misty Mountain Hop」も、元テープは音切れが多発し、聴いていてつんのめるレベルであったが、丁寧に修正を施し、1曲を通してきれいに聴けるようになっている。 特に間奏のブレイク部分、1分52秒からを他タイトルと聴き比べていただければ、いかに本作が優れているかがわかってもらえるのではないだろうか。同様に「Since I’ve Been Loving You」の2分29秒以降も音切れ多発地帯であったのが、本作では完璧に修正が施されている。「幻惑されて」も再び電池残量に起因する不安定な箇所があるが、これもそのまま残して収録してある。
このように、コンサート前半にテープの傷みが集中している。しかし、これ以降はそのようなことはなく、普通に聴くことが出来る。ただこの前半部分だけがネックとなって、今までタイトルが少なかったのである。それ以外は全く問題がないので、安心して聴いて欲しい。
内容の部分で特筆すべきはアンコールの最後に「Thank You」を演奏している点であろう。1973年においては非常にレアなナンバーであり、7月29日MSGにおける演奏が有名だが、ここ6月3日LAにおいても、ジョンジーの長いイントロが付与され厳かに演奏されている。このコンサートの素晴らしさは「コンサート・ファイル」の記述が全てを物語っている。
『ツェッペリンとロサンゼルスのファンとの間の友情、これが結晶化されようかという、頂点にまで気持ちの高まった瞬間、プラントは「Thank You」の最後のラインを引き延ばす。』
この記述通り、「Thank You」のエンディング部分は、他の公演における演奏よりも長く引き伸ばしたものとなっており、まるでコンサートを終えるのを惜しむかのように、余韻たっぷりの感動的な演奏であり歌唱である。
Wendyレーベルの最新作は、音質や演奏内容に比して、今までタイトルが少なかった1973年6月3日ロサンゼルス公演である。この名演、しかも高音質音源を世に出さないのはもったいない、是非Wendyレーベルで出して欲しいという、半ば叱りのお言葉が数多く寄せられました。Wendyレーベルとしましても、これらの声にお応えしない訳には参りません!瑕疵の多い元テープの素材を丁寧に修復を施し、今までにないクオリティで収録している決定盤に相応しい完成度を誇っている。すんなり通して聴けるので、本作だけを聴いていては気付かないかもしれないが、音飛びやカットが頻発する既発盤と聴き比べて頂ければ、いかに時間と手間をかけて修復されているかが理解していただけると思う。本作のリリースによって、この1973年6月3日LAの素晴らしいパフォーマンスと音質に再び陽の目があたらんことを期待している。美しいピクチャー・ディスク仕様の永久保存がっちりプレス盤。日本語帯付。
DISC ONE
01. Introduction
02. Rock And Roll
03. Celebration Day
04. Black Dog
05. Over The Hills And Far Away
06. Misty Mountain Hop
07. Since I've Been Loving You
08. No Quarter
09. The Song Remains The Same
10. The Rain Song
DISC TWO
01. Dazed And Confused
02. Stairway To Heaven
03. Moby Dick
DISC THREE
01. Heartbreaker
02. Whole Lotta Love
03. The Ocean
04. Communication Breakdown
05. Organ Solo
06. Thank You