THE BEATLES / SHEA! GREATEST LIVE MOMENT 【2CD+DVD】
THE BEATLES / SHEA! GREATEST LIVE MOMENT 【2CD+DVD】
販売価格: 3,000円(税込)
在庫数 30点
商品詳細
マニア必携のMクローデルの最新作は、ライヴ・クロニクル・シリーズの真打登場! いよいよリリースとなるシェアスタジアムのオリジナル・ライヴ音源です!わかる人にはわかるこの凄さ! 2005年暮にオークションに出品されその存在が明らかになった幻のテープがいよいよ陽の目を見ます。
シェア・スタジアム音源といえば古くから映画やビデオなどで部分的に視覚的に見ることができましたし、アンソロジーにも収録された有名公演。 シェアが有名なのはそれだけが理由ではありません。65年アメリカン・ツアーの初日であること、そしてメンバー全員がキメキメで白熱の演奏を展開していること、それはジョンのこれまた有名な「I’M DOWN」における肘弾きにも表れています。
さらにスタジアム公演が中心に組まれたこのツアーの中でも最大級の会場で、当日集まったファンは5万人とも7万人とも言われている、まさにビートルズのライヴ・キャリアにおける頂点であり、 またその後のアーティストにも影響を与えたランドマーク的なコンサートと言えるでしょう。
しかしながら、今まで見ることのできたビデオや映画は、そのほとんどが翌年1月5日にスタジオにて新規収録/再加工された擬似ライヴ録音で、当日の演奏ではありませんでした。 このときスタジオ・ライヴ形式で録音したものに歓声を被せたものが、今までシェア音源として流通していたのです。またそれはオフィシャル『ANTHOLOGY』映像版においても同様で、 例えば「TWIST AND SHOUT」はハリウッドボウルの音源を使ったりと、純粋にこの日の演奏を伝えるものではありませんでした。
当時の稚拙な機材と悪環境の中で録音、さらに大観衆の絶叫を前にしたスタジアムでの演奏と、けしてビートルズ自身ベストの状況での演奏ではありませんが、あふれる熱気と熱狂、悪ノリ気味のパフォーマンスは、スタジオ盤や他のコンサート音源では聴くことのできない素晴らしいもの。 そのオリジナル・テープがここにリリースとなるのです!
今回、misterclaudelのスタッフが、オークション関係者から3本に収録されたスコッチのリール・テープを入手。 オークションに出品された段階で試聴用のマスター・コピーが作られたようで、本作ではあえてオリジナル・マスター・ リールよりのアナログ・トランスファーを敢行。 今回のCD化は、既発盤ではその録音状態からカットされたと思われるショーのオープニングのアメリカ国家斉唱前のおよそ5分間のインターミッションのパートも含め、リール・テープの隅々まで余すところなく完全収録。 素の音を聴いてみると、残念ながら40年前のリール・テープということで、経年変化によるマスターの疲労やオリジナル収録時の機材の設定に因る録音レベルの昇降、リール毎のピッチの乱れなどが散見されました。 それでなくともビートルズ自身によってボツになった音源です。今回そのような欠点を克服すべく、前述のニュー・トランスファーをプロ用スタジオに持ち込みテープの隅々までクリーン・アップ。 元々のマスターには特にビートルズの出演パートのREEL#3に大きなピッチの狂いがあり、ノーマルな条件下での再生ではMCにおけるポールの声などがゆったりとしていましたが、 本作ではそれをプラスマイナスゼロに調整することから始まり、各トラックにおけるドロップ・アウトの補正、全体を覆う極端に強調された高音(音割れしている箇所もあり)と低音(利き過ぎてコモっていました)のバランスを調整し、 限りなくオフィシャル・プロジェクトのDVD『ANTHOLOGY』、CD『ANTHOLOGY2』での高音質を目指し、 高額な費用と時間をかけてリマスタリングしました。その効果のほどは、これはもう、けして期待を裏切らないものとなっていますので、ぜひ店頭で試聴させていただければと思っています。
このシェア・スタジアム公演は1965年夏のアメリカン・ツアーの初日8月15日に組まれたビートルズ史上最大のコンサートとして君臨する当時の記録的コンサートでした。 この日の様子はエドサリバン側、NEMS側、そしてビートルズ側の3社が12台のカメラで共同撮影され、48分間のカラーフィルムに編集されました。 従来コレクターズ・アイテムとして流通していたのは、このときの映像、そしてその映像のサウンドトラックでした。ビートルズの演奏はもちろん、会場設営の様子や熱狂するファン、 そして楽屋での様子などが収められたこの映像作品は、貴重なカラー・フィルムで残されているビートルズのコンサートの中でも、最も有名なもののひとつでした。
しかし、残念なことに、演奏シーンが完全収録ではないこと、曲によってはインタビューが被っていること、そしてこれが最も致命的な理由ですが、音声が差し替えられていることから、これは映像作品としてはともかく、 当日の様子を正しく伝えているとはいいがたいものでした。そして、その肝心のサウンドトラックも、1966年1月5日ロンドンのCTSスタジオにて再録音やオーバーダブされたもので、 ビートルズのメンバーはフィルムを見ながら口を合わせてレコーディングしたといいます。 つまり、今までシェアとして流通していたものは、大部分がこのときスタジオで再録音された擬似ライヴだったのです。
今回本作に収録されているのは、お蔵入りとなった、そのオリジナルの音声、正真正銘の当日の演奏なのです!!!「TWIST AND SHOUT」はジョンの“カモン、カモン”の箇所がダブルトラックで聴こえるなど最も修整を意識させる曲で、アンソロジー映像版ではハリウッドボウルの演奏が被せられていましたが、 ここでは本当のオリジナル音声で収録しています。「SHE’S A WOMAN」は映像では完全にカットされ、従来聴くことができなかった曲です。ジョージのグレッチのチューニングが良くありません。カットされるわけだ・・・。 「I FEEL FINE」はジョンのマイクがオフミックスのため、映像版では完全に演奏が差し替えられましたが、ここでは本当のオリジナル音声による収録。 「DIZZY MISS LIZZY」は演奏こそオリジナルなものの、ポールがベースをオーバーダブさせたものが使われていましたが、もちろんここではベースのミックス前の録音。 「TICKET TO RIDE」は従来当日の演奏にポールのベースをオーバーダブしたテイクが使用されたものとされていましたが、 オリジナル音声と聞き比べる限り完全に新しく録り直したテイクが使用されていることが今回判明しました。「EVERYBODY’S TRYING TO BE MY BABY」も映像版ではカットされていましたが、『ANTHOLOGY 2』に音声のみ収録されました。 元テープでも聴くことの出来る同曲は、そのアンソロジーのミックスともやや異なる印象ですが、逆にアンソロジー収録に際してビートルズ側がかなり音質補正を行なったというのが伺えます。 「CAN’T BUY ME LOVE」と「BABY’S IN BLACK」も後にポールがベースをオーバー・ダブする前の音です。 「BABY’S IN BLACK」は音源研究家ダグ・サルピーの『910ガイド』で66年の再録音源としてリストアップされていますが、 今回のオリジナル音源とシンクロして比較するとボーカルトラックと基本的なリズムトラックは一致しますので、 ポールのベーストラックと会場で弾き損じていたジョージの間奏部分のオーバーダブ・バージョンがフィルム音声に採用されたようです。 そして「ACT NATURALLY」は、これはもう映像版では完全にスタジオ録音バージョンに歓声を被せただけのものでした。このオリジナル音声を聴いたときは、意外とリンゴが真面目に歌っていることに驚きました。 しかしながらやはり音程に不安定なところがあったり、ポールのコーラス・パートが完全にオフミックスでフィルムのサウンドトラックとしては不備があったことからオリジナル音声の採用は見送られたようです。 ツアー中にも関わらずリンゴのレパートリーが比較的歌いやすい「I WANNA BE YOUR MAN」に変更になったのもそういう理由だからでしょう。 「A HARD DAY’S NIGHT」は映像版ではインタビューが被っていたものしか出回っていませんでしたが、ここではもちろん被っていません。 「HELP」も映像版ではジョージ・マーティンの要請で完全に別テイクに差し替えられたとされていたため、今までオリジナル音声は聴くことができませんでした。 オリジナル音声を聞くと2番歌詞の途中でレコーディング自体がオフラインになってしまうため、使い物にならなかったことが想像されます。
そして最後は「I’M DOWN」です。映像版では、この元々の音声にポールがベースをダビングし、さらにオルガンの音まで再録音され被せられました。 見る者に強い印象を与えるあのオルガン・プレイは、実は再録音されたものだったというのが驚きです。 DVD『ANTHOLOGY』ではオリジナルと修正版とを巧妙にミックスしたものが使用されていましたが、もちろんここに収録されているのはオーバーダブ無しのオリジナル音声です。
ディスク1は、映像で断片的に収録されていた前座の演奏が収録されています。 ピンではおそらくこのような大観衆の前で演奏することはないであろう人たちですが、一生懸命演奏しているのがわかります。やはり前座から完全収録されている8月19日のヒューストン公演(misterclaudelよりリリースされています)と聴き比べてみるのも面白いでしょう。 セット・リストが微妙に変わっているのが興味深いです。
そしてディスク2にはビートルズの演奏が収録されています。最初が今回の目玉であるオリジナルの演奏です。先述のように、元テープの経年変化を最新技術でオフィシャル『ANTHOLOGY 2』に収録の音に限りなく近い高音質で楽しむことができます。
そして後半はBBCで放送されたときの音声が収録されています。こうして並べて聴くことで、どのような処理がなされているのか、その違いを楽しむのも一興でしょう。 もちろん歓声を被せたスタジオ録音がそのまま流用されていた「ACT NATURALLY」も、SPANK盤などではカットされていましたが、ここでは検証のため万全をきして収録しています。
ディスク3は、このシェア・スタジアムを収録した映像作品『THE BEATLES AT SHEA STADIUM』のビデオ・ヴァージョンとフィルム・ヴァージョンのそれぞれを完全収録したプレスDVDとなっています。
ビデオ・ヴァージョンのノイズのないクリーンな画質と鮮やかな色合いは、従来リリースされていたものを一蹴する、目を見張るクオリティのもの。現在考えられる最高の画質での収録となっています。
当初の企画ではオリジナル音声をシンクロさせる予定でしたが、これはビートルズ側が意図した映像作品としての意義を尊重するため、オーヴァー・ダブされた当時そのままの音声で収録しています。
しかしながら、ディスク2を聴きつつ、このDVDを音声を消して視聴すると、まさに当日の映像を当日の演奏で楽しむことができるのです。 これは今までなかった企画で、ファンのみなさまに楽しんでいただけると確信しております。
フィルム・ヴァージョンは、不可避なフィルム傷こそあるものの、画質はかなりクリアで、49インチのプラズマテレビで試聴しましたが、観客の顔まではっきりとわかるクオリティです。
ビートルズのライヴ史上頂点とも言うべき熱狂のシェア・スタジアム公演を、前座はもとより本編までを完全収録。しかもオリジナル音声で!!さらに手が加えられたBBC放送バージョンも同時収録、さらに映像作品『THE BEATLES AT SHEA STADIUM』を完全収録したプレスDVD付! 音声のみならず視覚的にも楽しめるシェア・スタジアムの集大成。美しいピクチャー・ディスクでこのランドマーク・コンサートを隅々まで堪能してください!
DISC ONE - Opening Acts
KING CURTIS
01. Audience Applause
02. National Anthem
03. Intermezzo
DISCOTECH DANCERS
04. Medley
KING CURTIS
05. What'd I Say
06. The Branch
07. Soul Twist
08. Intermezzo
CANNIBAL AND THE HEADHUNTERS
09. Out Of Sight
10. Nau Ninny Nau
11. The Way You Do The Things You Do
12. Land Of 1000 Dances
BRENDA HOLLOWAY
13. Shake - (I Can't Get No) Satisfaction
14. I Can't Help Myself
15. When I'm Gone
16. Intermezzo
SOUND INCORPORATED
17. America - Fingertips
18. The William Tell Overture
19. Instrumental
20. In The Hall Of The Mountain King
DISC TWO - Main Act
THE BEATLES ORIGINAL ON LINE VERSION
01. Introduction
02. Twist And Shout
03. She's A Woman
04. I Feel Fine
05. Dizzy Miss Lizzy
06. Ticket To Ride
07. Everybody's Trying To Be My Baby
08. Can't Buy Me Love
09. Baby's In Black
10. Act Naturally
11. A Hard Day's Night
12. Help
13. I'm Down
1966 BBC BROADCAST VERSION
14. Introduction
15. Twist And Shout
16. I Feel Fine
17. Dizzy Miss Lizzy
18. Ticket To Ride
19. Act Naturally
20. Can't Buy Me Love
21. Baby's In Black
22. A Hard Day's Night
23. Help
24. I'm Down
DISC THREE
" THE BEATLES AT SHEA STADIUM " VIDEO VERSION
01. Introduction
02. I'm Down
03. Opening Act
04. Ed Sullivan Announcement
05. Twist And Shout
06. I Feel Fine
07. Dizzy Miss Lizzy
08. Ticket To Ride
09. Act Naturally
10. Can't Buy Me Love
11. Baby's In Black
12. A Hard Day's Night
13. Help
14. I'm Down - Ending
FILM VERSION
15. Introduction
16. I'm Down
17. Opening Act
18. Ed Sullivan Announcement
19. Twist And Shout
20. I Feel Fine
21. Dizzy Miss Lizzy
22. Ticket To Ride
23. Act Naturally
24. Can't Buy Me Love
25. Baby's In Black
26. A Hard Day's Night
27. Help
28. I'm Down - Ending
シェア・スタジアム音源といえば古くから映画やビデオなどで部分的に視覚的に見ることができましたし、アンソロジーにも収録された有名公演。 シェアが有名なのはそれだけが理由ではありません。65年アメリカン・ツアーの初日であること、そしてメンバー全員がキメキメで白熱の演奏を展開していること、それはジョンのこれまた有名な「I’M DOWN」における肘弾きにも表れています。
さらにスタジアム公演が中心に組まれたこのツアーの中でも最大級の会場で、当日集まったファンは5万人とも7万人とも言われている、まさにビートルズのライヴ・キャリアにおける頂点であり、 またその後のアーティストにも影響を与えたランドマーク的なコンサートと言えるでしょう。
しかしながら、今まで見ることのできたビデオや映画は、そのほとんどが翌年1月5日にスタジオにて新規収録/再加工された擬似ライヴ録音で、当日の演奏ではありませんでした。 このときスタジオ・ライヴ形式で録音したものに歓声を被せたものが、今までシェア音源として流通していたのです。またそれはオフィシャル『ANTHOLOGY』映像版においても同様で、 例えば「TWIST AND SHOUT」はハリウッドボウルの音源を使ったりと、純粋にこの日の演奏を伝えるものではありませんでした。
当時の稚拙な機材と悪環境の中で録音、さらに大観衆の絶叫を前にしたスタジアムでの演奏と、けしてビートルズ自身ベストの状況での演奏ではありませんが、あふれる熱気と熱狂、悪ノリ気味のパフォーマンスは、スタジオ盤や他のコンサート音源では聴くことのできない素晴らしいもの。 そのオリジナル・テープがここにリリースとなるのです!
今回、misterclaudelのスタッフが、オークション関係者から3本に収録されたスコッチのリール・テープを入手。 オークションに出品された段階で試聴用のマスター・コピーが作られたようで、本作ではあえてオリジナル・マスター・ リールよりのアナログ・トランスファーを敢行。 今回のCD化は、既発盤ではその録音状態からカットされたと思われるショーのオープニングのアメリカ国家斉唱前のおよそ5分間のインターミッションのパートも含め、リール・テープの隅々まで余すところなく完全収録。 素の音を聴いてみると、残念ながら40年前のリール・テープということで、経年変化によるマスターの疲労やオリジナル収録時の機材の設定に因る録音レベルの昇降、リール毎のピッチの乱れなどが散見されました。 それでなくともビートルズ自身によってボツになった音源です。今回そのような欠点を克服すべく、前述のニュー・トランスファーをプロ用スタジオに持ち込みテープの隅々までクリーン・アップ。 元々のマスターには特にビートルズの出演パートのREEL#3に大きなピッチの狂いがあり、ノーマルな条件下での再生ではMCにおけるポールの声などがゆったりとしていましたが、 本作ではそれをプラスマイナスゼロに調整することから始まり、各トラックにおけるドロップ・アウトの補正、全体を覆う極端に強調された高音(音割れしている箇所もあり)と低音(利き過ぎてコモっていました)のバランスを調整し、 限りなくオフィシャル・プロジェクトのDVD『ANTHOLOGY』、CD『ANTHOLOGY2』での高音質を目指し、 高額な費用と時間をかけてリマスタリングしました。その効果のほどは、これはもう、けして期待を裏切らないものとなっていますので、ぜひ店頭で試聴させていただければと思っています。
このシェア・スタジアム公演は1965年夏のアメリカン・ツアーの初日8月15日に組まれたビートルズ史上最大のコンサートとして君臨する当時の記録的コンサートでした。 この日の様子はエドサリバン側、NEMS側、そしてビートルズ側の3社が12台のカメラで共同撮影され、48分間のカラーフィルムに編集されました。 従来コレクターズ・アイテムとして流通していたのは、このときの映像、そしてその映像のサウンドトラックでした。ビートルズの演奏はもちろん、会場設営の様子や熱狂するファン、 そして楽屋での様子などが収められたこの映像作品は、貴重なカラー・フィルムで残されているビートルズのコンサートの中でも、最も有名なもののひとつでした。
しかし、残念なことに、演奏シーンが完全収録ではないこと、曲によってはインタビューが被っていること、そしてこれが最も致命的な理由ですが、音声が差し替えられていることから、これは映像作品としてはともかく、 当日の様子を正しく伝えているとはいいがたいものでした。そして、その肝心のサウンドトラックも、1966年1月5日ロンドンのCTSスタジオにて再録音やオーバーダブされたもので、 ビートルズのメンバーはフィルムを見ながら口を合わせてレコーディングしたといいます。 つまり、今までシェアとして流通していたものは、大部分がこのときスタジオで再録音された擬似ライヴだったのです。
今回本作に収録されているのは、お蔵入りとなった、そのオリジナルの音声、正真正銘の当日の演奏なのです!!!「TWIST AND SHOUT」はジョンの“カモン、カモン”の箇所がダブルトラックで聴こえるなど最も修整を意識させる曲で、アンソロジー映像版ではハリウッドボウルの演奏が被せられていましたが、 ここでは本当のオリジナル音声で収録しています。「SHE’S A WOMAN」は映像では完全にカットされ、従来聴くことができなかった曲です。ジョージのグレッチのチューニングが良くありません。カットされるわけだ・・・。 「I FEEL FINE」はジョンのマイクがオフミックスのため、映像版では完全に演奏が差し替えられましたが、ここでは本当のオリジナル音声による収録。 「DIZZY MISS LIZZY」は演奏こそオリジナルなものの、ポールがベースをオーバーダブさせたものが使われていましたが、もちろんここではベースのミックス前の録音。 「TICKET TO RIDE」は従来当日の演奏にポールのベースをオーバーダブしたテイクが使用されたものとされていましたが、 オリジナル音声と聞き比べる限り完全に新しく録り直したテイクが使用されていることが今回判明しました。「EVERYBODY’S TRYING TO BE MY BABY」も映像版ではカットされていましたが、『ANTHOLOGY 2』に音声のみ収録されました。 元テープでも聴くことの出来る同曲は、そのアンソロジーのミックスともやや異なる印象ですが、逆にアンソロジー収録に際してビートルズ側がかなり音質補正を行なったというのが伺えます。 「CAN’T BUY ME LOVE」と「BABY’S IN BLACK」も後にポールがベースをオーバー・ダブする前の音です。 「BABY’S IN BLACK」は音源研究家ダグ・サルピーの『910ガイド』で66年の再録音源としてリストアップされていますが、 今回のオリジナル音源とシンクロして比較するとボーカルトラックと基本的なリズムトラックは一致しますので、 ポールのベーストラックと会場で弾き損じていたジョージの間奏部分のオーバーダブ・バージョンがフィルム音声に採用されたようです。 そして「ACT NATURALLY」は、これはもう映像版では完全にスタジオ録音バージョンに歓声を被せただけのものでした。このオリジナル音声を聴いたときは、意外とリンゴが真面目に歌っていることに驚きました。 しかしながらやはり音程に不安定なところがあったり、ポールのコーラス・パートが完全にオフミックスでフィルムのサウンドトラックとしては不備があったことからオリジナル音声の採用は見送られたようです。 ツアー中にも関わらずリンゴのレパートリーが比較的歌いやすい「I WANNA BE YOUR MAN」に変更になったのもそういう理由だからでしょう。 「A HARD DAY’S NIGHT」は映像版ではインタビューが被っていたものしか出回っていませんでしたが、ここではもちろん被っていません。 「HELP」も映像版ではジョージ・マーティンの要請で完全に別テイクに差し替えられたとされていたため、今までオリジナル音声は聴くことができませんでした。 オリジナル音声を聞くと2番歌詞の途中でレコーディング自体がオフラインになってしまうため、使い物にならなかったことが想像されます。
そして最後は「I’M DOWN」です。映像版では、この元々の音声にポールがベースをダビングし、さらにオルガンの音まで再録音され被せられました。 見る者に強い印象を与えるあのオルガン・プレイは、実は再録音されたものだったというのが驚きです。 DVD『ANTHOLOGY』ではオリジナルと修正版とを巧妙にミックスしたものが使用されていましたが、もちろんここに収録されているのはオーバーダブ無しのオリジナル音声です。
ディスク1は、映像で断片的に収録されていた前座の演奏が収録されています。 ピンではおそらくこのような大観衆の前で演奏することはないであろう人たちですが、一生懸命演奏しているのがわかります。やはり前座から完全収録されている8月19日のヒューストン公演(misterclaudelよりリリースされています)と聴き比べてみるのも面白いでしょう。 セット・リストが微妙に変わっているのが興味深いです。
そしてディスク2にはビートルズの演奏が収録されています。最初が今回の目玉であるオリジナルの演奏です。先述のように、元テープの経年変化を最新技術でオフィシャル『ANTHOLOGY 2』に収録の音に限りなく近い高音質で楽しむことができます。
そして後半はBBCで放送されたときの音声が収録されています。こうして並べて聴くことで、どのような処理がなされているのか、その違いを楽しむのも一興でしょう。 もちろん歓声を被せたスタジオ録音がそのまま流用されていた「ACT NATURALLY」も、SPANK盤などではカットされていましたが、ここでは検証のため万全をきして収録しています。
ディスク3は、このシェア・スタジアムを収録した映像作品『THE BEATLES AT SHEA STADIUM』のビデオ・ヴァージョンとフィルム・ヴァージョンのそれぞれを完全収録したプレスDVDとなっています。
ビデオ・ヴァージョンのノイズのないクリーンな画質と鮮やかな色合いは、従来リリースされていたものを一蹴する、目を見張るクオリティのもの。現在考えられる最高の画質での収録となっています。
当初の企画ではオリジナル音声をシンクロさせる予定でしたが、これはビートルズ側が意図した映像作品としての意義を尊重するため、オーヴァー・ダブされた当時そのままの音声で収録しています。
しかしながら、ディスク2を聴きつつ、このDVDを音声を消して視聴すると、まさに当日の映像を当日の演奏で楽しむことができるのです。 これは今までなかった企画で、ファンのみなさまに楽しんでいただけると確信しております。
フィルム・ヴァージョンは、不可避なフィルム傷こそあるものの、画質はかなりクリアで、49インチのプラズマテレビで試聴しましたが、観客の顔まではっきりとわかるクオリティです。
ビートルズのライヴ史上頂点とも言うべき熱狂のシェア・スタジアム公演を、前座はもとより本編までを完全収録。しかもオリジナル音声で!!さらに手が加えられたBBC放送バージョンも同時収録、さらに映像作品『THE BEATLES AT SHEA STADIUM』を完全収録したプレスDVD付! 音声のみならず視覚的にも楽しめるシェア・スタジアムの集大成。美しいピクチャー・ディスクでこのランドマーク・コンサートを隅々まで堪能してください!
DISC ONE - Opening Acts
KING CURTIS
01. Audience Applause
02. National Anthem
03. Intermezzo
DISCOTECH DANCERS
04. Medley
KING CURTIS
05. What'd I Say
06. The Branch
07. Soul Twist
08. Intermezzo
CANNIBAL AND THE HEADHUNTERS
09. Out Of Sight
10. Nau Ninny Nau
11. The Way You Do The Things You Do
12. Land Of 1000 Dances
BRENDA HOLLOWAY
13. Shake - (I Can't Get No) Satisfaction
14. I Can't Help Myself
15. When I'm Gone
16. Intermezzo
SOUND INCORPORATED
17. America - Fingertips
18. The William Tell Overture
19. Instrumental
20. In The Hall Of The Mountain King
DISC TWO - Main Act
THE BEATLES ORIGINAL ON LINE VERSION
01. Introduction
02. Twist And Shout
03. She's A Woman
04. I Feel Fine
05. Dizzy Miss Lizzy
06. Ticket To Ride
07. Everybody's Trying To Be My Baby
08. Can't Buy Me Love
09. Baby's In Black
10. Act Naturally
11. A Hard Day's Night
12. Help
13. I'm Down
1966 BBC BROADCAST VERSION
14. Introduction
15. Twist And Shout
16. I Feel Fine
17. Dizzy Miss Lizzy
18. Ticket To Ride
19. Act Naturally
20. Can't Buy Me Love
21. Baby's In Black
22. A Hard Day's Night
23. Help
24. I'm Down
DISC THREE
" THE BEATLES AT SHEA STADIUM " VIDEO VERSION
01. Introduction
02. I'm Down
03. Opening Act
04. Ed Sullivan Announcement
05. Twist And Shout
06. I Feel Fine
07. Dizzy Miss Lizzy
08. Ticket To Ride
09. Act Naturally
10. Can't Buy Me Love
11. Baby's In Black
12. A Hard Day's Night
13. Help
14. I'm Down - Ending
FILM VERSION
15. Introduction
16. I'm Down
17. Opening Act
18. Ed Sullivan Announcement
19. Twist And Shout
20. I Feel Fine
21. Dizzy Miss Lizzy
22. Ticket To Ride
23. Act Naturally
24. Can't Buy Me Love
25. Baby's In Black
26. A Hard Day's Night
27. Help
28. I'm Down - Ending