DAVID BOWIE / BOWIE'S LAST STAND 【1CD】
DAVID BOWIE / BOWIE'S LAST STAND 【1CD】
販売価格: 3,200円(税込)
在庫あり
商品詳細
2016年1月ボウイが死去してから、世界に与えたショックはいまだ衰えず、今まで普通に存在し、アルバムをリリースし、ツアーで会うことが出来る、それを当然の事と捉えていたファンに、ボウイとの瞬間それ自体が特別な時間の連続であったと認識させられている。ボウイは2004年リアリティ・ツアーの途中で体調を崩し、後のスケジュールをキャンセル。その後、長い沈黙の期間に入る。一部では引退したとも伝えられ、ロンドン・オリンピック出演の打診も断っている。その間、何をしていたのかは詳らかになっていないが、2013年に突然ニューアルバム「THE NEXT DAY」をリリースしたことにファンは驚き、また次なる活動への期待が高まっていた。しかしながら、期待に反しボウイは再び沈黙の期間に入る。一体ボウイは何をしているのだろう、何を考えているのだろう、そして次は何をしてくれるのだろうとファンは暖かく見守っていたはずである。
2014年のツアー中に体調を崩し、その後のツアーをキャンセルしたボウイは、生涯でついぞ新たなツアーを行なうことはなかった。しかし単発で何度かステージに立っている。本作は、2014年のツアー以後にボウイが単発でステージに立ったライヴ音源を収録したものである。フル・コンサートは行なわず、ゲスト出演にとどまり、それぞれ数曲での出演であるが、それでも公の場にボウイが出て、ライヴで歌う姿を見ることが出来る、それだけでファンは安心したものであった。このような単発ステージは、いわばセミ・リタイア状態だったボウイから送られてくる現状の様子を伝える手紙のようなものであった。
まず最初は2005年9月8日ニューヨークでのステージである。ボウイはピアノのみのシンプルな演奏をバックに「火星の生活」を歌った。これがツアー中断後の初めてのステージであった。静かに感動的に歌い上げる様は圧巻で、歌唱にややブランクを感じるものの、情感たっぷりに言葉を紡ぐボウイの声には胸打たれるものがある。その後の2曲はArcade Fireとの共演である。ツアーから離れていたため自身のバンドを持っていなかったボウイだが、勢いある新人バンドとのコラボで、最初とはうってかわってドラマチックなロック・チューンを、若者に胸を貸すような形で共演している。「5年間」はArcade Fireのボウイに対するリスペクトが感じられるもので、ほぼオリジナルを完コピした演奏をバックにボウイが歌っている。
続いて2006年5月29日ロイヤルアルバートホール公演、これはデイヴ・ギルモアのツアーにボウイが飛び入りしたもので、ギルモアと一緒にフロイドの「Arnold Layne」と「Comfortably Numb」の2曲を歌っている。フロイドのナンバーをボウイが歌う、聴いても全く違和感がなく、まさにボウイの曲として感じられるのが不思議なところである。
そしてボウイがまさに公で歌った最後となったのが2006年9月9日ニューヨークでのステージである。この時は3曲「野生の息吹き」「素晴しき航海」、そして「チェンジズ」である。「野生の息吹き」・・・厳かなピアノ伴奏だけをバックに、ボウイが魂を込めて歌っているのが伝わってくる凄まじい歌唱である。裏声を交え、起伏あるボウイの声色が堪能できる素晴らしいバージョン。今まで数えきれないくらいステージに立ってきた中で、生涯でこれが最後のステージになろうとはもちろんボウイ自身は知らなかったろうが、悔いが残らぬ一世一代の歌唱であると言える。 続く「素晴らしき航海」は軽やか、かつ爽やかな雰囲気で、非常にのびのびと歌っている。リリースから長らくステージで演奏することのなかった曲であるが、リアリティ・ツアーで初めてライヴ演奏された曲である。そして、まさにこれが最後、「チェンジズ」である。ボウイ生涯最後のライヴは、自身のテーマを歌った「チェンジズ」である。あくまで自然に、普通に、楽しそうに、軽やかに歌っているボウイに、これが最後だというセンチメンタルな感情は全くない。これは後世の知識でしかないので当たり前のことだが、私たちはやはり、そういう感慨で耳をそばだててしまう。これが、ボウイ、生前最後の、パフォーマンスなのである。「チェンジズ」
ボウイの死はロックファンのみならず一般ニュースとしても大きく報じられた。40年以上に渡るキャリアを誇るボウイだけに、その影響は後進のミュージシャンにも多大なものがあったはずである。後半は、ボウイの死の報を聞いて、様々なミュージシャンが、ボウイの曲をステージで演奏することで追悼の意を表し、改めてリスペクトの気持ちを捧げている。ジョンボンジョヴィはアコースティックで「ヒーローズ」を演奏。ツアー中のマドンナは、急遽セットリストに「愛しき反抗」を加えた。“ボウイは私の人生を変えたの。彼は私たちが他人と違ってもオッケーだということを教えてくれたわ”という言葉が胸に響く。来日中に訃報に接したアダム・ランバートは自身の大阪公演で「レッツ・ダンス」を演奏。そしてブルース・スプリングスティーンもマドンナと同じく「愛しき反抗」をツアー中のステージで演奏した。駆け出しの時代にあったブルースにとって、ボウイのような名のあるミュージシャンが自分の曲をカバーしてくれたことに、非常に感謝していたことだろう。
そして圧巻は最後のトラック、レディガガである。グラミー授賞式におけるパフォーマンスなのだが、ガガはジギー時代のボウイと同じ衣装、同じメイクを施しステージに立った(その後ボウイのタトゥを入れている)。そして「スペース・オディティ」から始まるボウイのメドレーを歌ったのである。奇抜なファッションや既成概念を打ち壊す音楽性はガガのそれと親和性の高いものであり、このメドレーを聴くと、ガガにとってこれが一過性のパフォーマンスではなく、本当にボウイの忠実なフォロワーであるということが充分に伝わってくる。
HELDENレーベルの最新作は、2004年最後のツアー以後、ボウイが単発で行なったステージ・パフォーマンスを集約したものである。2004年のツアー中に体調を崩し、それまで精力的にツアーを行なっていたのとは対照的に、すっかり隠遁生活に入ってしまい、その後ステージに立ったのは本作に収録されているものが全てなのである。そしてボウイ生前最後のパフォーマンスが「チェンジズ」であった。チェンジズ・・・変化は、確立したものを踏襲することをよしとせず、常に新しい何かに向かって進んでいたボウイの永遠のテーマである。そしてこのテーマはボウイの死後も、ボウイの音楽を聴く我々に、その時々の新しい感覚を呼び覚ましてくれる。ボウイ亡き今もそのテーマは永遠のものとして我々の心の中にステイしている。そして変化〈チェンジズ〉とは、ボウイから我々に与えられた最後のメッセージ、現状に安住していはいけない、常に前を向いて変わっていかねばならないのは、これからは私たちなのだという、ボウイの遺言である。
フロント・ジャケットのボウイは、雪降る街並みをバックに、指をチャッとポーズをとり、我々に「See you later」と言ってるかのような最晩年の写真である。我々は、心に映る我々自身のボウイに再び会うことができる。我々は誰でも我々の英雄に、すなわちボウイになれる。たった1日だけなら。美しいピクチャー・ディスク仕様の永久保存がっちりプレス盤。
CONDE NAST FASHION ROCKS
Radio City Music Hall New York NY U.S.A. September 8, 2005
01. Introduction
02. Life On Mars?
03. Wake Up with Arcade Fire
04. Five Years with Arcade Fire
DAVID GILMOUR ON AN ISLAND TOUR
Royal Albert Hall London U.K. May 29, 2006
05. Introduction
06. Arnold Layne
07. Comfortably Numb
LIVE ROCKS CONCERT
Hammerstein Ballroom New York NY U.S.A. November 9, 2006
08. Introduction
09. Wild Is The Wind
10. Fantastic Voyage
11. Changes with Alicia Keys
TRIBUTE PERFORMANCES AFTER BOWIE’S DEATH January 10, 2016
JON BON JOVI January 10, 2016
12. “Heroes”
MADONNA Houston U.S.A. January 12, 2016
13. Introduction
14. Rebel Rebel
ADAM LAMBERT Osaka Japan January 12, 2016
15. Let’s Dance
BRUCE SPRINGSTEEN Pittsburgh U.S.A. January 16, 2016
16. Introduction
17. Rebel Rebel
BECK with Ex.NIRVANA members Los Angeles U.S.A. February 16, 2016
18. The Man Who Sold The World
LADY GAGA Los Angeles U.S.A. February 16, 2016
19. Bowie Medley
2014年のツアー中に体調を崩し、その後のツアーをキャンセルしたボウイは、生涯でついぞ新たなツアーを行なうことはなかった。しかし単発で何度かステージに立っている。本作は、2014年のツアー以後にボウイが単発でステージに立ったライヴ音源を収録したものである。フル・コンサートは行なわず、ゲスト出演にとどまり、それぞれ数曲での出演であるが、それでも公の場にボウイが出て、ライヴで歌う姿を見ることが出来る、それだけでファンは安心したものであった。このような単発ステージは、いわばセミ・リタイア状態だったボウイから送られてくる現状の様子を伝える手紙のようなものであった。
まず最初は2005年9月8日ニューヨークでのステージである。ボウイはピアノのみのシンプルな演奏をバックに「火星の生活」を歌った。これがツアー中断後の初めてのステージであった。静かに感動的に歌い上げる様は圧巻で、歌唱にややブランクを感じるものの、情感たっぷりに言葉を紡ぐボウイの声には胸打たれるものがある。その後の2曲はArcade Fireとの共演である。ツアーから離れていたため自身のバンドを持っていなかったボウイだが、勢いある新人バンドとのコラボで、最初とはうってかわってドラマチックなロック・チューンを、若者に胸を貸すような形で共演している。「5年間」はArcade Fireのボウイに対するリスペクトが感じられるもので、ほぼオリジナルを完コピした演奏をバックにボウイが歌っている。
続いて2006年5月29日ロイヤルアルバートホール公演、これはデイヴ・ギルモアのツアーにボウイが飛び入りしたもので、ギルモアと一緒にフロイドの「Arnold Layne」と「Comfortably Numb」の2曲を歌っている。フロイドのナンバーをボウイが歌う、聴いても全く違和感がなく、まさにボウイの曲として感じられるのが不思議なところである。
そしてボウイがまさに公で歌った最後となったのが2006年9月9日ニューヨークでのステージである。この時は3曲「野生の息吹き」「素晴しき航海」、そして「チェンジズ」である。「野生の息吹き」・・・厳かなピアノ伴奏だけをバックに、ボウイが魂を込めて歌っているのが伝わってくる凄まじい歌唱である。裏声を交え、起伏あるボウイの声色が堪能できる素晴らしいバージョン。今まで数えきれないくらいステージに立ってきた中で、生涯でこれが最後のステージになろうとはもちろんボウイ自身は知らなかったろうが、悔いが残らぬ一世一代の歌唱であると言える。 続く「素晴らしき航海」は軽やか、かつ爽やかな雰囲気で、非常にのびのびと歌っている。リリースから長らくステージで演奏することのなかった曲であるが、リアリティ・ツアーで初めてライヴ演奏された曲である。そして、まさにこれが最後、「チェンジズ」である。ボウイ生涯最後のライヴは、自身のテーマを歌った「チェンジズ」である。あくまで自然に、普通に、楽しそうに、軽やかに歌っているボウイに、これが最後だというセンチメンタルな感情は全くない。これは後世の知識でしかないので当たり前のことだが、私たちはやはり、そういう感慨で耳をそばだててしまう。これが、ボウイ、生前最後の、パフォーマンスなのである。「チェンジズ」
ボウイの死はロックファンのみならず一般ニュースとしても大きく報じられた。40年以上に渡るキャリアを誇るボウイだけに、その影響は後進のミュージシャンにも多大なものがあったはずである。後半は、ボウイの死の報を聞いて、様々なミュージシャンが、ボウイの曲をステージで演奏することで追悼の意を表し、改めてリスペクトの気持ちを捧げている。ジョンボンジョヴィはアコースティックで「ヒーローズ」を演奏。ツアー中のマドンナは、急遽セットリストに「愛しき反抗」を加えた。“ボウイは私の人生を変えたの。彼は私たちが他人と違ってもオッケーだということを教えてくれたわ”という言葉が胸に響く。来日中に訃報に接したアダム・ランバートは自身の大阪公演で「レッツ・ダンス」を演奏。そしてブルース・スプリングスティーンもマドンナと同じく「愛しき反抗」をツアー中のステージで演奏した。駆け出しの時代にあったブルースにとって、ボウイのような名のあるミュージシャンが自分の曲をカバーしてくれたことに、非常に感謝していたことだろう。
そして圧巻は最後のトラック、レディガガである。グラミー授賞式におけるパフォーマンスなのだが、ガガはジギー時代のボウイと同じ衣装、同じメイクを施しステージに立った(その後ボウイのタトゥを入れている)。そして「スペース・オディティ」から始まるボウイのメドレーを歌ったのである。奇抜なファッションや既成概念を打ち壊す音楽性はガガのそれと親和性の高いものであり、このメドレーを聴くと、ガガにとってこれが一過性のパフォーマンスではなく、本当にボウイの忠実なフォロワーであるということが充分に伝わってくる。
HELDENレーベルの最新作は、2004年最後のツアー以後、ボウイが単発で行なったステージ・パフォーマンスを集約したものである。2004年のツアー中に体調を崩し、それまで精力的にツアーを行なっていたのとは対照的に、すっかり隠遁生活に入ってしまい、その後ステージに立ったのは本作に収録されているものが全てなのである。そしてボウイ生前最後のパフォーマンスが「チェンジズ」であった。チェンジズ・・・変化は、確立したものを踏襲することをよしとせず、常に新しい何かに向かって進んでいたボウイの永遠のテーマである。そしてこのテーマはボウイの死後も、ボウイの音楽を聴く我々に、その時々の新しい感覚を呼び覚ましてくれる。ボウイ亡き今もそのテーマは永遠のものとして我々の心の中にステイしている。そして変化〈チェンジズ〉とは、ボウイから我々に与えられた最後のメッセージ、現状に安住していはいけない、常に前を向いて変わっていかねばならないのは、これからは私たちなのだという、ボウイの遺言である。
フロント・ジャケットのボウイは、雪降る街並みをバックに、指をチャッとポーズをとり、我々に「See you later」と言ってるかのような最晩年の写真である。我々は、心に映る我々自身のボウイに再び会うことができる。我々は誰でも我々の英雄に、すなわちボウイになれる。たった1日だけなら。美しいピクチャー・ディスク仕様の永久保存がっちりプレス盤。
CONDE NAST FASHION ROCKS
Radio City Music Hall New York NY U.S.A. September 8, 2005
01. Introduction
02. Life On Mars?
03. Wake Up with Arcade Fire
04. Five Years with Arcade Fire
DAVID GILMOUR ON AN ISLAND TOUR
Royal Albert Hall London U.K. May 29, 2006
05. Introduction
06. Arnold Layne
07. Comfortably Numb
LIVE ROCKS CONCERT
Hammerstein Ballroom New York NY U.S.A. November 9, 2006
08. Introduction
09. Wild Is The Wind
10. Fantastic Voyage
11. Changes with Alicia Keys
TRIBUTE PERFORMANCES AFTER BOWIE’S DEATH January 10, 2016
JON BON JOVI January 10, 2016
12. “Heroes”
MADONNA Houston U.S.A. January 12, 2016
13. Introduction
14. Rebel Rebel
ADAM LAMBERT Osaka Japan January 12, 2016
15. Let’s Dance
BRUCE SPRINGSTEEN Pittsburgh U.S.A. January 16, 2016
16. Introduction
17. Rebel Rebel
BECK with Ex.NIRVANA members Los Angeles U.S.A. February 16, 2016
18. The Man Who Sold The World
LADY GAGA Los Angeles U.S.A. February 16, 2016
19. Bowie Medley