PAUL McCARTNEY / FRESHEN UP TOUR QUEBEC CITY 2018 【2CD】

PAUL McCARTNEY / FRESHEN UP TOUR QUEBEC CITY 2018 【2CD】

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商品詳細

ポール・マッカートニーは2018年に入り、6月と7月にリバプールとロンドンでウォーム・アップ的にギグを行なっている。そして2018年9月7日にはニューヨークのグランド・セントラル駅の特設ステージにおいてコンサートを行なっている。セットリストは通常より簡略化されたものながら、ポールのミュージシャンとしての衰えは感じられず、このメンバーになってからバンドも既に16年目に突入するが、全員が素晴らしいパフォーマンスを行なっている。もはやパーマネントなメンバーとしてバンド名を冠しても良いのではと思うくらいである。そしていよいよ、前回のONE ON ONE TOURを改め、FRESHEN UP TOURと題して再び新たなツアーに出る事を発表したのである。このツアーは2018年9月カナダを皮切りに、フェスティバル出演を含む欧州や日本、そしてアメリカをまわる大規模なものになりそうな雰囲気で、既に2019年のスケジュールまで発表になっている。

このFRESHEN UP TOURにおける特徴として、ニューアルバム『EGYPT STATION』から新曲をレパートリーに加えている点が挙げられる。しかもコンサート序盤に「Who Cares」「Come On To Me」の2曲、そして中盤に「Fuh You」を演奏している。いずれもコンサートで演奏する事を念頭に置いた楽曲と思われ、ステージ構成の重要なアクセントとなっている。またこのツアーで初演となるのが「From Me To You」である。極初期のビートルズの代表曲のひとつであり、アコースティック・コーナーの1曲として採り上げられている。その他、セットリストの曲目だけ見ると、ツアータイトルに反しフレッシュな選曲はなく、これまでも演奏されてきた曲目が並んでいる。このツアーの特徴を挙げるとしたら、曲目よりもむしろ、アレンジに着目すべきであろう。

従来のポールのステージと大きく異なる点は、ブラス・セクションが加わった点にある。これまで70年代のウイングスを除くと、基本的にポールのステージにバンド・メンバー以外が演奏に加わることはなかった。もちろんバグ・パイプ楽団が登壇したり、ゲストが演奏する場面もなかったわけではない。しかしツアーに帯同して毎夜コンサートの演出として参加したミュージシャンはいない。今回初めて、ブラス・セクションがバンドに加わったのである。それまでウィックスが奏でるキーボードで代用されていた音が、本物の楽器で演奏される点において、敢えてアレンジもそれを活かすものとなっている。

ブラス・セクションは「Letting Go」で初めて姿を現す。しかもステージ上ではなく、客席の中に並んだメンバーが突如奏でるサプライズ演出で、観客は大いに盛り上がっている。同曲は後半に短いブラス・ソロをブレイクに挿入し、一層際立つアレンジとなっている。新曲「Come On To Me」でも大々的にフューチャーされている。その他ブラス・セクションは「Let ‘Em In」や「Lady Madonna」「Ob La Di Ob La Da」「Live And Let Die」「Hey Jude」、そして最後のアビーロード・メドレーにおいても重要な役割を果たしている。このようなブラス・セクションを導入しながら「Got To Get You Into My Life」がセットリストに加わらなかったのか不思議である。

そしてもうひとつ、これまでピアノに座って引き語り形式で演奏されていた「My Valentine」が、今回はアコースティック・セットで演奏されている点も注目である。ポールは楽器を持たずボーカルに専念しているのだが、マイクではなく運動会で使うような拡声器を使って歌っている。これは敢えて古いラジオから聴こえてくるようなエフェクト効果を狙ったもので、曲調といい古いセピア色の風景が目に浮かぶようなナイス・アイデアであろう。

本作は、この2018年FRESHEN UP TOURのまさに初日、2018年9月17日カナダはケベック・シティ公演を完全収録している。会場となったのはビデオトロン・センターという多目的アリーナで、屋内会場であるが、カナダ国内で6番目の規模を誇る大きな会場である。その大会場において、非常に優れた録音で収録されている。ポールの最新ツアーのまさに初日、ケベック・シティ公演を高音質で完全収録。ボーナストラックでは、カナダ国内で繰り返し放送されていたコンサートを告知するラジオ・スポットを収録している。美しいピクチャー・ディスク仕様の永久保存がっちりプレス盤。日本語帯付。

VIDEOTRON CENTRE, QUEBEC CITY, CANADA September 17, 2018
DISC ONE
01. A Hard Day's Night
02. Hi Hi Hi
03. Can't Buy Me Love
04. Letting Go with brass section
05. Who Cares
06. Come On To Me with brass section
07. Let Me Roll It
08. I've Got A Feeling
09. Let ‘Em In with brass section
10. Nineteen Hundred And Eighty Five
11. Maybe I'm Amazed
12. I’ve Just Seen A Face
13. In Spite Of All Danger
14. From Me To You
15. My Valentine
16. Michelle
17. Love Me Do 18. Blackbird

DISC TWO
01. Here Today
02. Queenie Eye
03. Lady Madonna with brass section
04. Fourfive Seconds
05. Eleanor Rigby
06. Fuh You
07. Being For The Benefit Of Mr.Kite
08. Something
09. Ob La Di Ob La Da with brass section
10. Band On The Run
11. Back In The U.S.S.R.
12. Let It Be
13. Live And Let Die with brass section
14. Hey Jude with brass section
15. Yesterday
16. I Saw Her Standing There
17. SGT. Pepper's Reprise
18. Helter Skelter
19. Golden Slumbers - Carry That Weight - The End with brass section

BONUS TRACK
20. Quebec City Radio Ad